買い物で思う事

 昔から漠然と国産の物を買わないと日本の農業がダメになるのでは?と思っていました。

なので、若い時からなるべく国産を買うようにしてきました。

でも、余裕がない時は外国産を買っています。

そして今日、明日使う予定の物は賞味期限が近い物を買うようにもしています。

 

 数年前まで息子が小さい頃は、生協に加入していて「食育」の活動メンバーになり、様々な生産者の方にお会いする機会がありました。

例えば、ある漁港組合の人は海を守る為に休漁日を定め、定期的に植林をしたり山を保つ活動をしていました。

養鶏農家の方は「卵の値段が上がらず苦しい」と話されていました。

 

 そして、生協職員と話した時に教えて貰ったのが、ある企業が売り上げがあっても、取引先の倒産でお金が回収できずに「連鎖倒産」が結構あるという事でした。

 

無添加、国産」の商品は価格が高くなります。

私は、スーパーでいい商品を見かけたら購入するようにしています。でも、なかなか売れず、最後にはその商品が店頭で見かける事がなくなるという経験を何度もしました。

 

あるテレビ番組で、「外国人技能実習生」になる為に借金までして日本に来たのに、酪農の仕事が過酷で体を壊し、借金を抱えたまま帰国し悲惨な目にあった女の子の話を観ました。

私は当初、なんて酷い酪農家だ!と怒っていました。でも、ふと…

「あれ?安い牛乳を買っている私に責任はないのかな?関係ないと思っていたけど、間接的に私も加害者の一人なのでは?」と思いました。

 

あるレストランチェーン店のマネージャーは国産を使って料理したい!でも、高くてお客様が注文しない。どうしても外国産を使わざる得ない現実があると…言っていました。

 

 いろいろな業界の方の話を伺うと、既に国内で出来ない物もあります。

理由は、値段が高くみんなが買わなくなったから、その産業が廃れたという事です。

ですが、やはり日本製品がクオリティーが高く、似ていても非なるものが結構あるそうです。私達一人一人が安さを追い求める為に、苦しんでいる人やいい物がなくなっていく現実がある事を知りました。

 

そして今回このブログを書くきっかけになった出来事があります。

 

自粛中なので、今の私が直接お金を使う場所は「スーパー」です。

 

そこで郷里の沖縄産のパインが売られていましたが、ほとんど売れてなかったのです。週一に買い物に行くのですが、翌週もまだ並んでいたので買いました。

新しく仕入れしている商品だといいな~と願いましたが、食べてみると、ちょっと痛んでいました。人によってはクレームを入れると思いました。

このままでは、スーパーはこのパインの仕入れを辞めると思いました。

 

離れている故郷を守る行動も、身近なスーパーで出来ると思っています。

 

こうやって、偉そうに書いている私も「値段」を見て買う時が多いです。

家計の予算があるので、その枠内です。無理をすると歪みが出るからです。