大好きな沖縄の方へ「物事には、【歴史と思い】があります」
私がある会社で働いていた時に、課の責任者が退職しました。
彼女の元で数年働きましたが、重要な事は全て彼女がしていました。
会社に退職を伝えてから、その後1か月で引継ぎをしました。
業務全ての引継ぎには時間が足りませんでした。
退職後、仕事を任された私は、困る事が次々と起こったので、自分でマニュアルを作成する事にしました。
仕事の一つ一つに対して「これは何の為にやっている?」「すべきことは何か?」と考えながら作成していきました。
そうすると、やる事が【目的】になっている仕事が出てきました。
万一に備え、必要な時にやれるように資料を用意して、思い切ってやらない選択をしました。
最終的に業務に差しさわりのないと想定した業務全て、2度とやる事はなかったです。
そういう試行錯誤の末、マニュアルができました。
私は「完璧だ‼」と自画自賛しました(笑)
ですが、実際にはトラブルがある度に、少しずつ変えていく事になっていきました。
私の想定外でのミスが連発したのです。
マニュアルが出来て半年後、私はマニュアルの見直しをしました。
そうすると、驚愕の事実が判明しました。
ミスやトラブル防止を防ぐために、分かりにくく、かえって手間ばかりで、意味のない仕事が増えていたのです。
(実は、どこの部署でも使えないという人物を押し付けられてて、その子のミスが半端ないというのも原因の一つでした。)
その時私は「マニュアルも見直しが必要なんだ。更には、根底から見直す必要が定期的にあると思いました。」
イメージとしては「家」を保つ事と同じかな~と。
汚していなくても、埃がいつの間にか降り積もる。なので、掃除が必要。
使い続けると、消耗していくので「リフォーム」がいる。
リフォームの範囲が広くなると、建て替える方が効率がいいーという具合に…。
ところで、会社の業務がおかしい事ってありますよね。
例えばですが「最初から、こんな非効率で、生産性の低いやり方だったと思いますか?」
何でも、歴史があり、そして作った時代背景も影響しています。
マニュアルは、上司が定期的に見直しをするのが理想だと思います。
けれども、その上司にとって今まで業務外であれば、これに手を付けるのは自分の範囲外の責任を伴うので、やりたがりません。
そもそも未知の領域で手を付けると、どうなるか分からないし、批判される可能性が大きいのです。
人は無意識に、今までこれで生きてこれているので、このままでいたいというのが生存本能として備わっているのです。
もう一つ知っておくといい事は、変えたり、提案された事は
「今までの人を否定する作業になるのです」
人は自分のやっている事を否定されたくありません。自分で気が付き、訂正するのは抵抗がありませんが、例え提案された事が、頭で正しいと分かっていても「感情」が邪魔をします。
そうやって無意識に自分を守り、正当化するのです。
そして、周りの人が「我慢して」行っている場合であったとしても、あなたの時代から良くなるという事は「ある意味、今までの自分を否定する」事になるのです。
人は「認められたい動物」です。そして、無意識にバランスを取ります。
無意識に「意見」を提案する人へ嫌がらせをする人がいるのは、こういう理由もあるという事を知っていると生きるのが楽になると思います。
私はこの事が分からず、数年間いじめにあっています。
今回書いた内容は、私が当時「この事を知っていたら…」と思った事です。
でも、今では私をいじめた人に対して感謝しています。
この事を知らない人生より、知っている今の人生が幸せだからです。
最後に私には、何が足りなかったのでしょうか?
「今までやってきた方たちに対する労う気持ち、感謝の心です」
「忙しいのに、頑張っているね」「いつも、ありがとう」と相手のやってきた事を否定せず認める。それから、「自分の気持ちや提案したい事を伝えます」
相手が先、自分が後なのです。